2018/04/10 11:24

三重県鳥羽市菅島産「糸わかめ」は、日本一海女の多いまち「三重県鳥羽市」の海女さんたちが、収穫から加工まで全て手作業で精魂込めて作っています。


「糸わかめ」はわかめの葉や茎を専用の道具で糸状に細くして作ります。通常よりも細くすることで、しっかりと乾燥して長期保存ができます。一度も熱湯や真水に浸さないので、磯の香りや海の栄養素がそのまま凝縮されています。

この地で作られる「糸わかめ」の歴史は古く、江戸時代の医師、人見必大(ひとみひつだい、1642ごろ-1702)によって著された本草書「本朝職鑑」にも「伊勢和布(いせわかめ)」として紹介されています。

以下、引用
東洋文庫296『 本朝職鑑1』[全5巻]島田勇雄(人見必大『本朝職鑑』の訳本)259頁
・・・形状(かたち)は昆布の葉の端に似て、細く薄く、柔靱(しなやか)である。長さは一・二尺に過ぎない。青色で、根は荒布の根のようで、蒼黒、剛堅。剪刀靱および器に造るとよい。石に付いて生える。葉は水上に浮かぶ。味は美く、甘鹹。昆布に劣らないので、上饌とする。一種に、紐のような極めて細いものが、伊勢の海浜に産する。この和布は、ほんらいは尋常(ふつう)の和布である。浦人が細かく割いて糸状にする。それで伊勢和布というのである。最も美味で、世間で賞されている。・・・
引用終わり

江戸時代、最も美味なわかめとして称賛された「伊勢和布」を今でも生産しているのは三重県鳥羽市の離島「菅島」だけです。古くから語り継がれた手作業の製法で「菅島 天然 糸わかめ」として商品化しました。

真水に浸して、直火で炙って、お好きな長さで手早く簡単にお召し上がりいただけます。塩蔵わかめよりも塩分が少ないので、離乳食中期以降のお子さまにもおすすめです。